案外知られていない信用組合のいろは

信用組合と信用金庫って違うの

信用金庫と信用組合。なんだか似たような名前になっているこの2つの金融機関、何か大きな違いがあるのでしょうか。実際に調べてみると、金融機関としての在り方やルーツにおいて、信用組合と信用金庫はさほどずれが生じているわけではなく、むしろ信用金庫のルーツが「信用組合」なのだということがわかりました。

信用組合とは、もともと同業者や同地域の人々などが組合員や会員という名目で出資者となり、自分たちのための金融機関を設立するという仕組みです。例えば、同じコンビナートで操業している大企業や中小企業などの関係者が組合員になって発足する場合や、同じ繊維産業の中小企業が集まって信用組合を発足させるということもあります。信用組合を作ることで、お互いの余裕資産を融通して融資という形で企業経営を支援したり、信用組合の運営で得た利益を組合員に還元することでも、利益が得られるようになっているのです。

信用組合は、組合員以外でも利用することができる金融機関です。ですが、信用組合は発足時に営業エリアが決められていることもあり、例えば隣の市へ支店を出して顧客を獲得しようとしても、信用組合の形式ではそれができないという法律になっていました。

そのため、営業エリアを拡大したいとか、もっとさまざまな金融業務を行いたいなどと考えた信用組合が、それらの希望を可能にするために「信用金庫」にリニューアルする場合があるのです。よく市の名前や郡の名前を冠につけた信用金庫がありますが、これはかつて狭いエリアで運営していた信用組合時代の名残ともいえるのです。